今回は
90年代を代表するサザン・ロックの雄
ブラック・クロウズのお話です!
ブラック・クロウズは
クリス・ロビンソン(兄、ボーカル)
リッチ・ロビンソン(弟、ギター)の
ロビンソン兄弟を中心に
1989年
アメリカはジョージア州アトランタで結成されました!
このへん
見た目はこんな感じで
中世のお城のバラが咲いてるお庭にでもいそうな人たちです
日本でいうと「イエモン」みたいなファッションの人たちですね!
「サザン・ロック」と呼ばれる
あまり普通には聴かないジャンルに区分される彼らですが
サザン・ロックとは
「オールマン・ブラザーズ・バンド」や
「レーナード・スキナード」といったバンドを親玉とする
アメリカ南部(Southern)のロック(Rock)のことでして
いわゆるロックの中でも
さらにアメリカの土着の文化に根差した
ブルースやカントリーやソウルといった音楽、文化に色濃く影響を受けているロックのことをこう呼びます
実際にボーカルのクリス・ロビンソンは
ロバート・ジョンソンや
ジョン・リー・フッカーなどのブルース界の巨人を
自身が最も敬愛するアーティストに挙げています
細かいジャンル的にはそういう説明になるんですけど…
まあ…
ロックですね!笑
90年代のロックシーンは
ポップなロックスター
ヘヴィメタな兄ちゃん
超絶技巧派
ファンクと混ぜる人
オーソドックスなロックをやり続ける人など
本当にいろいろな人たちがいまして
今回ご紹介するブラック・クロウズは
オーソドックスで渋いロックを聴かせてくれるバンドなんですが
マイナーなジャンルに区分されようがお構いなし!
って感じで
アルバムを全米No1に送り込んだカリスマです!
今回は
そんな彼らのいぶし銀のようなロックの名曲と
アルバムをご紹介します!
目次
1st「Shake Your Money Maker」
1990年発表
彼らのデビューアルバムです!
題名はブルース界の大御所
エルモア・ジェイムスの同名の曲から取られています
ちなみにブラック・クロウズも
「黒いカラス」って意味なので
ネーミングセンスも渋いですよねー(*´▽`*)
名前の通り
「流行りなんてカンケーない!
俺たち好きな音楽を演奏するだけ!」
って感じのアルバムで
「へーこういう音楽で今デビューできるんだー(`・ω・´)」
って当時は驚きましたね!
しかしそれは必然でした!
このアルバムをサポートしてくれた
同じくアトランタ出身の大先輩
大御所※オールマン・ブラザーズ・バンドのキーボーディスト
(※1970年代のバンドです!(=゚ω゚)ノ)
チャック・リーヴェルをして
「こういうロックンロールをやるのに君たちは若すぎる!
それでこのクオリティとは驚きだ!」
と言わしめるほどの実力を発揮!
それもそのはず、当時
クリス・ロビンソンは24歳
リッチ・ロビンソンは21歳
という年齢でした!
大学生ぐらいですよね…💧
つまり
ヴァン・ヘイレンに影響を受けているロック・キッズ!
という世代の人たちなんです!
趣味が渋すぎるぞー(`・ω・´)
そんな彼らは
いつの時代もいいものはいい!
ということを証明し
発売されたデビューアルバムは
いきなり全米4位を叩き出しました!
スゲー!(=゚ω゚)ノ
曲こちらです!
Jealous Again
うお~!オーソドックス~!(*´▽`*)
細身で
だらだらのシャツで
クネクネして
からだ悪そーで
テレキャスターで
そーそーロックってこれだよね!(*´▽`*)
って感じのロック好きにはたまらないナンバーです!
2:53あたりからの
こんな歌声は他の人には真似できんだろう…
というクリスの唯一無二の声と表現力を武器に
ジャンルに埋没することなく
アタマひとつ抜け出し
ロックシーンに華麗に登場しました!(*´▽`*)
当時ベーシストだったジョニー・コルトが履いている
青いスウェードの靴が
ロックンロール・オマージュとして最高ですね!
(ブルー・スウェード・シューズというエルビス・プレスリーの曲があるんです!)
ロビンソン兄弟に焦点が当てられがちですが…
もちろん!バンドとしても素晴らしいですよ!(*´▽`*)
次です!
Seeing Things
「お前のお願いをきいてやるのもこれまでさ…」
お別れの歌ですね
クリス・ロビンソンはバラードも素晴らしい…(*´▽`*)
女性コーラスも入って荘厳な仕上がりになってます!
4:14あたりからの盛り上がりがたまりませんね!
ラストの
In my life~♬
In my life~♬
Oh--Yeah----
がシビれます!(*´▽`*)
このアルバムでは楽曲のほとんどを
ロビンソン兄弟が手掛けており
リッチ・ロビンソンの作曲能力にも驚かされますね…
(21才ですよ!(=゚ω゚)ノ)
Thick’N’Thin
「いい時も悪い時も(Thick & Thin)
成り行きにまかせようぜ!」
って感じの曲で
アッパーなロックンロールです!
カッコいいですよね!
こういう曲がホントに似合いますね!(*´▽`*)
次です!
Stare It Cold
「冷静になれよ」
「恋に浮かれちゃだめだぜ!」って感じの曲ですかね?
このアルバムを締めくくる曲
特に壮大な曲を持ってくるわけでもなく
バラードで締めくくるわけでもなく
フツーにロックをぶち込んできます!
スライドギターがいい味出してますね!(*´▽`*)
若いのに…(`・ω・´)
4:03あたりからの
テンポが速くなるアレンジがカッコいいです!
このファーストアルバムは
次の2ndアルバムで
若くして、いぶし銀のような存在になってしまう彼らの
まだキラキラしたキャッチーさや若いエネルギーが垣間見れる
非常にとっつきやすいアルバムです!
ご紹介できなかった他にも
彼らのルーツそのものズバリ!
ソウル界の巨匠
オーティス・レディングのカバーもあったりと
本当は全部ご紹介したいくらい
捨て曲ナシの名盤です!
ぜひ聴いてみてくださいね!
(リンクは記事下へ)
次です!
2nd「The Southern Harmony And Musical Companion」
1992年発表
邦題は一部をとって
「サザン・ハーモニー」として発売されました
デビューと同時にいきなり全米で脚光を浴びた彼ら
メディアにも大きく取り上げられ
次のアルバムへの期待は高まるばかり
リードギターの交代という大きな出来事もありましたが
(実はリッチ・ロビンソンはリードギターではない)
そんなことはどこ吹く風…
これまで通り自分たちの好きな音楽を奏で
齢20代半ばにして
ロックと酒場とバーボンをこよなく愛する人たちのために
ギターケース1本でバーを渡り歩くような
吟遊詩人のような存在になりました!
おとぎ話のようだ…
そして注目のセカンドアルバムは
こんなに渋い音楽なのに…
なんと全米No1を獲得!(=゚ω゚)ノ
アメリカって不思議な国だ…
曲はこちら!
Sting Me
「Sting」は「蜂がチクリと刺す」と言った感じの
「刺す」という単語で
「俺に刺激を与えてくれ!」
って感じの曲ですね!
ギターが変わったのが功を奏したのか?
バンドの演奏はより成熟し
素直に伸ばさず
エッエッエッー
とか
イッイッイッー
とか伸ばすクリスの独特のクセもより強くなり
ブラック・クロウズ全開!
誰にもまねできないオンリーワンのバンドになった感があります!
こういうオーソドックスな音楽でここまで個性を出すのって
ホントにすごいことなんですよ!(=゚ω゚)ノ
好きなことだけやってると見せかけて
絶対苦労してるんだろうなー(`・ω・´)
それはこちらの記事でご紹介しております<(_ _)>
うん。いい曲です!(*´▽`*)
次です!
Remedy
相変わらずクネクネしてます!笑
それで赤のベルベットのパンツとか…
あんたら絶対90年代の住人じゃない!笑
好きなことやって生きていくのって楽しいぜ!
って感じがモロでてますね!
この曲はシングルとしても結構売れたんですよ!
(ロックチャートで11週連続1位!(=゚ω゚)ノ)
いい曲ですよね!
でも聴いてみると…
特にサビがあるわけでもなく
なんならバックコーラスに歌わせてる?
3:42あたりからなんて
スタジオ録音なのにまるでジャムセッションのようです
渋い、目立たない
なのにいい曲!
この「個性がないのが逆に強力な個性になる」
という当時の社会の裏をかいた
ホントの玄人のような楽曲です
(でも若いんですよー(-ω-)/)
ちなみに「Remedy」は
「薬」
という意味です
なんの?笑
次です!
Sometimes Salvation
(曲は0:21から!)
わたしがブラック・クロウズの曲でいちばん好きな楽曲です!
冒頭から繰り出される
この1回音が止まってからの
ジャジャーンってバンドの音が入るタイミングが!
この「ためるだけためて」って感じのリズム感が!
もーたまりません!\(゜ロ\)(*´▽`*)(/ロ゜)/
昔、バンドでコピーしましたけど…
全っ然ダメでした!笑
いやーカッコいいです!
この目に見えない雰囲気がね!
これが音楽の醍醐味ですよね!(*´▽`*)
最後です!
No Speak No Slave
この頃の音楽らしく
ギターの※リフで構成された
(※リフレイン、繰り返しのこと)
ちょっとハードロックっぽい曲です!
3:26あたりからの
ビートが変わるアレンジもいいですね!(*´▽`*)
終わり方も
これぞ!ブラック・クロウズ!!!
って感じの
他の追随を許さない彼らの個性爆発の
カッコいい曲です!
ファンの間でも非常に人気の曲でして
現段階でいちばん新しい2013年のライヴアルバムでも演奏されている
息の長いレパートリーとなっています!
この「サザン・ハーモニー」
今回、全部ご紹介できませんでしたが
他の楽曲も素晴らしい
アルバム通して楽しめる名盤です!!!
デビューがセンセーショナルだったので
ファーストと比べると一見地味な印象を受けるかもしれませんが
全米No1の実績どおり
彼らのキャリアの中で間違いなく最高レベルのアルバムです!
いぶし銀のような彼らの魅力を
ぜひ長年楽しんでくださいね!
以上
デビューから全米No1を獲得するまでの
ブラック・クロウズのお話でした!
次回!
それ以降の彼らの楽曲を特集する予定です!
ではまた!
さらに、皆さんに
最高に音楽と合う動画!のご紹介です!
焚火!
葉巻!
お酒!
を楽しんでいるこちらの動画は美しい4K映像に加え
焚火の心地よくパチパチと薪がはぜる音はハイレゾ録音でとてもきれいです!
あなたのお気に入りの音楽とともに
睡眠や作業の時間のおともに
そして、最高のリラクゼーション体験を
皆さんに与えてくれること間違いなしです!
カッコよくて
癒される
「TERRA HARMONY」さんの動画を
ぜひチェックしてみてくださいね!
ブラック・クロウズの音源購入法
今回ご紹介した2枚のアルバムは
彼らのキャリアの中でも燦然と輝く
最高レベルの楽曲群です!
ブラック・クロウズは
ベストアルバムもリリースされているのですが
当然、それには収まりきらないロックレジェンドです!(=゚ω゚)ノ
ぜひ、ファースト、セカンドの順で聴いてみてください!
このあとの彼らのキャリアを見てみると…
売れすぎて不仲になったり
新しいアプローチを模索してセールス的には失速したりと
なかなか苦労する時期を経験しますので
やはり彼らの魅力を知るには
ファースト、セカンドが必須です!(=゚ω゚)ノ
ぜひ、聴いてみてくださいね!
1st「シェイク・ユア・マネー・メイカー」
2nd「サザン・ハーモニー」
最後まで読んでいただきありがとうございました!<(_ _)>
記事中のロックンロール・オマージュ
「青いスウェードの靴」に興味の湧いた方は
こちらの記事の
「エルヴィスのロカビリー曲」の項をご覧ください!
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